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ピッチとチャップのみずのたび

ピッチとチャップの「みずのたび」ものがたり 〜「下水道(げすいどう)のしくみのそのご〜

   ピッチとチャップは、浄化(じょうか)センターできれいになって、うみへながれていきました。 
    
   ピッチとチャップは、しばらくうみのなかをおよいでいくことにしました。 
    
   安芸の宮島(あきのみやじま)につきました。
とりいをおよいでくぐりました。
   
 しまなみ海道(かいどう)(はし)のしたにつきました。
たこさんとあそびました。
   
 鞆の浦(とものうら)へあそびにいきました。
たいさんといっしょにおよぎました。 
   
  スナメリさんとであい、いっしょにあそびました。 
    
  あそびつかれてそらをながめていると、うみからちいさなみずのなかまが、そらへあがっていくのがみえました。 
   
 そのときピッチのからだが、とつぜんうきあがりました。
チャップも、すぐにあとをおってとびだしました。
   
 ピッチとチャップは、ちいさなみずのつぶになってそらへのぼり、くもになりました。 
   
   ピッチとチャップは、くものふとんのなかで、だんだんとおおきくなりました。 
    
 あるひ、ボールであそんでいるとき、おもくなったピッチが、したにおちてしまいました。 
   
  そこで、チャップもすぐあとをおいかけました。
   
 ピッチとチャップは、あまつぶになって、もりのなかにおりました。 
   
 ふたりは、もりのなかで、わきみずになってあふれだし、おがわをながれていきました。
あまごさんとあいました。 
   
  おがわをどんどんくだっていくと、かわはすこしずつひろくなっていきました。
   
  かわのよこに、まるいあながあいていたので、はいっていくと・・ 
   
 そこは、浄水場(じょうすいじょう)のいりぐちでした。
   
  ピッチとチャップは、いろいろないけのなかで、どんどんきれいになっていきました。 
   
  さいごには、ひとがのむことができるほど、きれいになりました。 
   
 水道管(すいどうかん)で、とおいところまでおくられて・・ 
   
 みんなのいえのじゃくちにつきました。
   
 ふたりは、よごれたみずといっしょに、排水口(はいすいこう)にながれていきました。 
   
 ピッチとチャップは、ながい下水管(げすいかん)を、ながれていきます。
   
  ふたりは、浄化(じょうか)センターにいってみることにしました。
   
  〜「下水道のしくみ」につづく〜 
   
地球上の水は、一部が水蒸気となって上空に上がり、雲になります。その後、冷やされて雨や雪になって地球上に降ってきます。地上に降った雨や雪は、地中へしみ込んだり、川となり海へ流れこみます。
このように、水が形を変えながら、地上や海と空の間をぐるぐるまわっていることを「
水の循環(じゅんかん)」と言います。
私達は、「水の循環」の途中の川の水や井戸水を利用しています。ですから、水を利用した後、汚れた水をきれいな水にしてから自然にかえしてやることで、川や海などの環境を守り、資源としての水を大切にし、自然と調和して生活することができます。 
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